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「借金地獄って言うけれど実際どんな感じなの?」
「借金があるんだけどどこまでいったらマズイかな?」
「お金を稼いでいても借金地獄になることってあるの?」
借金の悩みって案外多いですよね。
とは言え、多くの人が初めての経験で何が正しいのかなんて全くわからないと思います。
まさか自分が借金をするなんて子どもの頃は思いもしなかったのではないでしょうか?
日本貸金業協会のデータによれば日本では3人に1人が借金経験があると言われています。
実は隠しているだけで、体験談などが聞きにくい日本社会。
今回は自己破産した僕の父親の体験をブログに書きました。
「自分は大丈夫かな」と思っている人は特に読んでみてください。
リアルな話に触れて、あなたの借金への気持ちが変わると思います。
目次
父親は保険会社の自営業。当時の営業成績は日本トップクラス
当時の父親は保険会社の代理店をやっていました。
代理店営業でしたが、本社の大きな信頼(NI社)や、法人を上手く取り込む営業手法によりなんと成績は日本トップクラスへ!
もちろん年収は余裕で1000万越え。
父親は当時のことを振り返る度に「買いたいものや欲しいもので困ることは特になかった」と言っていたくらいで、控えめに言ってもお金を持っていた家庭だったと思います。
そんな順風満帆な家庭にもある時、偶然が重なって大きな亀裂が走ります。
本社のミスで信用情報にヒビが入り取引先を多く失う
「あれ?保険辞めちゃったんだ?一応契約先変更しといたよ」
父親に入った一件の電話。
当時、大口のお客さんだった方からの連絡でした。
何がなんだかわからぬうちに、さらに鳴り響く電話。
「辞めるなら先言ってよ!」
「次どこで契約すればいいの?」
何もわからず、一人ずつ話を聞いてみると、本社からの手紙で「○○代理店は閉業致しました」との通知が全ての顧客に来ているとのこと。
もちろん閉業しているわけもなく、急いで本社に問い合わせると、本社のミスで閉業した代理店とのリストを取り違え、全ての顧客に閉業通知を送ってしまったとのことでした。
当然そんなミス許されるわけがありませんが、もう後の祭りです。
父親が必死に獲得したお客さんはそのほとんどが他の会社の契約へと乗り換え、一気に件数が激減してしまいました。
もちろん本社からの謝罪もありましたが、もう取り戻せない状況になってしまったのです。
キャッシュフローが困難になり生活が苦しくなる
お客さんを一気に失った父親は入ってくる金額も減っていき、どんどん支払いが困難に。
当時、二世帯住宅も建てていたので、ローンなどが大きかったこともあります。
入るお金は目減りする中、固定費を減らすことは難しく、次第にキャッシュフローが悪くなってきました。
また、当時の営業スタイルは知り合いから知り合いへと渡り歩く方法だったので、一度信用を失ってしまったこともあり、次の顧客開拓はとても厳しい状況…
収入を元通り復活させられるような手段は一切残されていませんでした。
リボ払いで返済を凌ぐも増え続ける借金
減っていく収入、増え続ける固定費。
最終的に父親が手を出したのはリボ払いでした。
代理店も安定させなければなりませんし、家族がいるから生活だってしていかなければなりません。
そのために必死になった父親は毎月の返済額が少ないリボ払いを使って、生活費や仕事のお金を回していました。
当然、リボ払いを続ければ借金の金額はどんどん増えます。
しかし、目の前の状況を打破するため、持っているカードを全て使って数百万のお金を借り続けました。
最初は良かったものの、次第に増える返済金額。
そしてまたリボ払い。カードが使えなくなれば消費者金融。
そんな生活を続けた結果、毎月の返済額は数十万円にまで伸び、借金は到底返せる金額ではなくなっていました。
借金地獄に終止符を打った自己破産
借金が増え続け、最終的に取った手段は債務整理でした。
父親は債務整理の中でも最も手続きの重い自己破産をして、抱えていた借金をゼロにしました。
財産も全て引き払い、信用情報に傷がついて借入やクレジットカードが使えなくなるといったデメリットはあるものの、当時の僕らに残されていた手段は自己破産以外には無かったんです。
これで一件落着…
かと思えばそうではないんですよね。
詳しくはこちらの「【実録】10年以上に及ぶ債務整理の家族への影響を子供の視点で語る」という記事でまとめていますが、その後の家族への影響はとても大きいものでした。
多少の借金は人生にはつきものかもしれません。
それでも、判断ができないくらいの莫大な借金は絶対に止めた方がいいです。
家族として債務整理を体験した僕は、お金と信用によってこんなにも生活が左右されてしまうのかと痛く実感しました。
借金が始まった段階で返済できないことを考えるべきだった
では、この転落劇を振り返ってみると、どこで間違い、どこで別の判断をするべきだったのでしょうか?
恐らく一番のポイントは借金を始めた時です。
確かに支払えるお金がないと焦って多額な借金をしてしまう気持ちはわかります。
ただ、借金をする際に「支出は今後も増え続けるのか?」「支出をカバーできる収入はできるのか?」この点をしっかりと考えるべきだったと思います。
とりあえず目の前のことを何とかしようとするだけでは、借金は無限に増える一方。
お金がなくても冷静になって、先を見越した判断をするべきでした。
例えばお金を借りるにしても「支払うお金」として借りるのではなく、事業を大きくするための「投資するお金」として使っていたら話はまた違ったかもしれません。
少なくとも支払うためだけのお金として借金をしていたからこそ、借金が膨れ上がったのは紛れもない事実です。
自己破産をせずとも任意整理や特定調停ができた可能性も…
また、もう少し早く借金の大きさに気づいていれば自己破産をする必要もなかったかもしれません。
債務整理には4種類の方法がありますが、その中でも自己破産は一番その後に影響が出る重い整理手段です。
例えば、借金の額が少なければ任意整理や特定調停などで、借金を減額することができたかもしれません。
これなら借入が行えなくなるなどのデメリットもありませんし、減額した返済額で生活もある程度楽になった可能性もあります。
このように、借金をし始めた時は「今後も借金をする可能性があるのか?」を視野に入れ、金額が大きくなる前に対策をしていくのがとても大切でしょう。
「まずいな」と思ったらまずは専門家に相談することが大切
では実際どんなことをすればいいのかと言えば、しっかりと専門家に相談することが大切です。
借金が大きくなったorなりそうな時点で弁護士などに相談してみましょう。
債務整理であれば相談料無料の弁護士事務所も多くあります。
今後の可能性を踏まえた上で「もしかしたら借金が増えるかもしれないな」「正直返済目処が立たない…」という方は真っ先に相談した方がいいですね。
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「でも、弁護士さんの知り合いなんていないし…」
そういった方はまずはこちらの無料債務整理シミュレーターを利用してみるといいでしょう。
5つの質問に答えると、あなたの債務状況に合わせて最適な債務整理の手段や、弁護士事務所を紹介してくれます。
ネットから今すぐできるので、まずは自分の状況がどんな状況なのかを分析し、今後の生活を考えていきましょう。
僕の父親が借金を抱えていた頃はこんな便利なものはなく、有能な弁護士事務所を探す方法すら整っていませんでした。
ネットが発展した今だからこそ困っている人も救われやすい世の中になってきたと思います。
借金地獄で死のうなんて考える前に、まずはしっかりと専門家に相談してみてください。