【半農半X講座】糸島シェアハウスの千春さんの講座を受けて | いつまでもアフタースクール
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【半農半X講座】糸島シェアハウスの千春さんの講座を受けて

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こんにちはぶんたです。

今僕の住む嶺北では、僕も運営に関わっているNPO法人ONEれいほくが半農半Xのプログラムを開催しています。

半農半Xでは受講生に対して、様々な”半X”の講座が行われるのですが、今回は福岡は糸島から糸島シェアハウスを運営する畠山千春さんをお呼びして講座が行われました。

僕も運営スタッフながら講座に参加させて頂いたのでレポしていきます。

3.11を越え”消費”から”生産”の生活へ

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3.11の東北大震災を越え、横浜に住んでいた千春さんは大きな危機感を感じたそうです。

計画停電で冷蔵庫の中のものが全てダメになったり、食料の買い占めが相次いだり。

そんな東北大震災の影響を受け、「あ、次またここで地震があったら私は死ぬな」と感じた千春さん。

都会の消費する生活から、生産をする生活へシフトするため、5年前に糸島シェアハウスを開いたそうです。

 

田舎での生活を通して暮らしを見直す

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そして、田舎での生活を通して自分たちの当たり前を見直す。

これは僕らの住んでいる嶺北地域でもあるんですよね。

僕はこちらに引っ越してきて始めて水道を引いたりしましたが、こんなの都会じゃ絶対に味わえません。

この時に僕は初めて水の大切さを実感しましたが、千春さんの生活ではそんな当たり前をもう一度見直すために色んな施策を行っているそうです。

自分たちでエネルギーを作る

これ、めちゃくちゃ驚いたのですが、太陽光発電を自作しているそうです。

もちろん全てをまかないきれるわけではないのですが、この取り組みを通じて電気の大切さを実感したそうです。

なんでもiphoneは電気効率が良く、少ない電力で充電でき長時間使用できるそうですが、パソコンなんかはせっかく1日貯めた電気を1台充電して終わりというようにかなり電気効率が悪い。

これを聞くと自分が使うものがどのくらいのエネルギーを使うのか実感できます。

今の社会ってそれだけ毎日エネルギーを使ってるんですよね。

クーラーをつけっぱなしにして外出していた東京住まいの時のこととかを振り返ると、もっとエネルギーや電気を大切にしなきゃなと感慨深いです。

 

まら、電気だけでなく、薪を使った熱効率の良い生活も取り組んでいるそうです。

なんと薪5,6本で1日の床暖房を賄えるくらい。

これは僕ら嶺北メンバーも驚きました。

お風呂を沸かすのにもそのくらいかそれ以上の薪を使うんですが、たった5,6本で暖房を行えるとは…。

しかも8人のシェアハウスですよ。

エネルギーについて真剣に取り組まれていることがとてもよくわかります。

自分たちで食べ物を作る

糸島シェアハウスではメンバーそれぞれが自分の好きなものを作って育てているそうです。

大豆や米などを自給し、普段口に入るものがどうやって育って、どうやって手元に渡るのかを栽培から収穫、調理を通して実感することができるんです。

また、作り方にもこだわっていて、食べ物の品質に影響が出ないところだけ機械を導入しています。

これはどういうことかというと、お米で言えば、

  • 田植えマシーンは使わない→根付きが悪い
  • 乾燥機は使わない→栄養素が落ちる

というようにこだわって作っているのです。

 

とにかく暮らしに関わるものには全て触れて全て実感する。

こういったプロセスが糸島シェアハウスでは徹底されているように感じました。

その甲斐もあり、今ではシェアハウス全員分のお米を自給できているとのこと。

さらにお米だけでなく肉に関しても100%自給自足だとか。

お米の生産にはONEれいほくも関わっていますが、とても大変なんですよ(僕はあまり活躍できてないけど…)。

この取り組みのすごさは身をもって実感できます。

 

“副業”ではなく、”複業”で暮らす千春さんの暮らし

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千春さんは

  • 猟師
  • ライター
  • 出版
  • 講演業
  • 田舎暮らしのコンサルティング
  • オーガニックコスメブランド展開(予定)

などなど。様々な仕事を通して収入を得ているそうです。

もちろん千春さんだけでなく、同じシェアハウスのメンバーも手に職を持っているそう。

田舎暮らしだからこそ、生活費の低さから自分の好きなことや興味のあることで手に職を持つことができる。そういう環境が糸島シェアハウスにはあるわけです。

 

こういった収入源の確保ってやはり都会ではしずらいと思います。

都会では人に会える回数も多くチャンスもたくさんあるかもしれませんが、問題なのは生活コストです。

最低でも15万くらいは無ければ普通の人は生活できません。

一部そうでない人もいますが、それは再現性がありませんからね。

 

しかし、田舎ではこの概念は覆ります。

5万円以下でも生活が可能な圧倒的な生活コストの低さから、誰もが自分のやりたいことや興味のあることを実践できる。

実際に糸島シェアハウスに来るまでは普通の生活をしていた人たちが、生活コストの低さを利用して取りたかった資格を取ったり、技術を身に着けたりするそうです。

 

やりたいことを仕事にして、のどかで豊かな生活を送る。

糸島シェアハウスにはそんな環境があるようですね。

 

講座を受けてみた感想、ONEれいほくに活かせること

そんなわけで講座を受けて印象に残ったことをまとめてみました。

出したアイデアをプログラム化する力。

そしてそれを徹底して実現する能力が半端なく高いなと感じました。

 

この辺はONEれいほくにとっても大きな課題かなと思います。

アイデアを出してもそこで止まってしまう人多いですよね。

実現可能なレベルまで構築するのってとても大変だし、何よりお金や人材を含んだリソースを使います。

それをしっかりとプログラム化やワークショップ化するっていうのは大変な力を使うはず。

今回の講座を受けて、自分を含む僕らの実行力の至らなさとなぜそうなってしまうのかが見えてきた気がします。

これはすぐにフィードバックしなくては…!

 

やはりこういった同業?の方の話を聞くのはめちゃくちゃ参考になります。

今僕らにできていないこと、僕らでもできること、これからやっていくべきことが整理された時間でした。

千春さん、どうもありがとうございます!

糸島シェアハウス千春さん

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Twitter:畠山 千春 (@chiharuh) | Twitter

ブログ:ちはるの森