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こんにちはぶんたです。
最近時間に余裕ができたおかげか映画を見たり本を読む機会が増えています。
先日は「るろうに剣心」の映画を全作見ました。
ちなみに最初U-NEXTのポイントで買ってみていたのですが、Amazonレンタルの方が半分以上安かったのでU-NEXTでポイント購入される場合はAmazonも見てみてください。たぶんお得です。
また、小説等も仕事が忙しくなってからは全く読めてなくて、ビジネス書ばかり読み漁っていたのですが、時間もできたことだし、久しぶりに一冊の本を手に取りました。
それがこちら。
燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」です。
なんというか面白いと言われるとそうでもないのですが、映画「何者」を見た時みたいな感覚になりました。グレーな心持ちです。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」とは?
ぼく、この本がTwitterで少し話題になってたのを見て初めて知ったのですが、何でも作者の燃え殻さんがインフルエンサーとして有名な方で、Twitterの投稿を見ると確かにハンパなくシェアされています。
専門の最初の授業で担任は「お前らの人生にロクなことは待っていない」と言い切った。反論はなかった。その担任に言われるまでもなく自覚していたからだ。でも中島らもと大槻ケンヂを読んでた自分は彼らの「それが1日でも生きてて良かったと思う日を抱きしめて生きろ」という言葉を信じてやってこれた
— 燃え殻 (@Pirate_Radio_) 2017年7月20日
バズりすぎぃぃイイ!!!!
そんな燃え殻さんの本。帯ではあの糸井重里さんも大絶賛されていたのと、友人も気になっていると言っていたので久々の小説解禁がてら買ってみることにしました。
この本は誰にでも起こりうる恋愛事情
書評ってどこまで書いてどこまで秘密にしとけばいいのかすごく難しいですよね。
ただ今回に限っては具体的に説明するのも難しい小説だったので結果オーライでした。
この本は誰にでも起こりうる恋愛や、若い時の悩み、人間関係、社会からの逸脱した自意識過剰などなど、本当に誰にだって当てはまるような内容でした。
特段すごい人は出てこないし、冒険小説でもありません。
言い換えればただの日常であり、その日常のフィードバックでした。
特にラスト数ページで「ああ、これって書き手の主人公だけが感じていることではないし、本当に当たり前のように起こることなんだな」とより納得しました。
まあそれでも「これで大人になったんだな」と嫌な意味で腑に落ちるラストでしたが。
子供がもがいて大人に変わるまでの葛藤
小説は43歳の主人公が、現代の話と、十数年前の過去の話を思い返しながら展開していきます。
そのため、ぼくはまだ22歳なので正に主人公の若い時代の雰囲気を感じ取ることはできたのですが、43歳の主人公の感覚や、少し時が経った頃の回想シーンでは「こんなこともあるんだなあ」としか見れませんでした。
ただ、43歳の主人公はもう大人でしたし、十数年前の若き日の主人公は大人になりきれなかった子供でもない存在だったのかと思います。
子供から大人になるまでの微妙な時期が作中では鮮明に描かれていました。
この本を読んで今正に共感する人はそんな時期でしょうし、こんなこともあったなと重ねることができる人はきっと大人なんだろう、そう思います。
日常の陰鬱が好きな人にはおすすめ
ぼくは「桐島、部活やめるってよ。」や「何者」などの少し暗めな本が大好きなのですが、こういった本が好きな人にはおすすめな作品です。
ただ、年齢的にぼくは少し早かったかな〜と思います。
全体的にどのシーンにも共感できるのはやはり30~40代かと。
歳をとってからまた読みたいですねー。
とは言えこの陰鬱さが好きな人にはおすすめです。
いやー、久しぶりに読了感がフワフワする作品でした!