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いつまでもアフタースクール

放課後が待ち遠しかった学校生活。ぼくにとっては今も放課後。だから楽しく生きていけます。主にオピニオン、10代20代への起業論を発信していきます。

【天才と努力の因果関係】一万時間の法則が生み出した誤解と真実

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こんにちは。起業家ブロガーのぶんたです。

「一万時間の法則」聞いたことありますか?

これは「何事も天才となるには一万時間かかる」という至極単純な法則です。いきなり一万時間と言われてもちっとも想像できませんよね。今回はこの一万時間の法則を噛み砕き、この法則が生み出した嘘や誤解と真実についてぼくの考察を書いていきます。

 

なぜ一万時間の法則と言われているのか

そもそもなぜ一万時間の法則と言われているのか。これはマルコム・グラッドウェル氏が提唱し、著書天才!成功する人々の法則の中でも語られています。

天才と言われる起業家やスポーツマン、何かで頂点を極めた者の共通点を科学者たちは徹底的に調べあげました。結果、一万時間という鍛錬の期間があることがわかったのです。これが一万時間の法則の由来となっています。

 

一万時間の法則が生み出した誤解

では誰でも一万時間を費やせば業界のトップに登りつめる事が出来るのかと言うとそうではありません。その理由は社会人なら特に理解出来る人が多いと思います。

 

1日9時間を3年間

一万時間と言われてもなんだかピンと来ませんよね。ではこれならどうでしょうか。

1日9時間を3年間

一万時間の法則をもう少し身近な感覚に直した単位がコチラです。こうやって見るとどうでしょう。思っていたほど長くは無い気がします。1日9時間と言うと、一般的な人間が仕事に費やす時間と同じくらいですね。もちろんお休みの日などもあるので常に9時間というわけでもないでしょうが、それを加味しても4年くらいで一万時間にはなるでしょう。

 

同じ仕事を3年以上続けている人は天才になれていますか

わかりやすい時間で表したところで普段の生活に置き換えてみましょう。もしあなたが社会に出ているのであれば、周りの上司や先輩を見てみてください。もしくは自分自身でも構いません。果たして3年以上仕事を続けている人は天才になれていますか。おそらくですが、多くの人がなれていないのではと思います。3年って長いようで短いもので、このくらいの期間同じ仕事を続けている人は多いですよね。でもそんな人たちが天才なのかというといささか疑問に思います。これは一万時間の法則が生み出した誤解の一つでしょう。果たして天才と凡人では何が違うのか。

 

一万時間の使い方と真実

同じことを続けても何かのスペシャリスト、天才になれない人は時間の使い方が間違っています。よく天才と揶揄される人々の素晴らしい密度の時間を例に出してみましょう。

 

孫正義

あんぽん 孫正義伝

あんぽん 孫正義伝

 

言わずと知れたソフトバンググループの代表。16歳の頃に単身アメリカに渡り、たったの3週間で全学習過程を理解し、退学。そして大学受験を経ています。もちろんその後も飛躍的な成長を遂げていますが、この密度の時間の使い方は学校教育を経ていれば十分に実感できるものではないでしょうか。

 

イチロー

大リーガー イチローの少年時代

大リーガー イチローの少年時代

 

今や世界のイチローとなった鈴木一朗さん。小学校時代は3年生から卒業するまで毎日欠かさず野球の練習を繰り返したそうです。小学生の頃からですよ。。。幼少期から現在に至るまで猛練習を繰り返した努力の鬼であるイチロー。高校生時代から素晴らしい結果を出していた彼は、幼い頃から練習時の集中力が恐るべきものだったことがわかります。

 

このように時間の使い方が圧倒的に違うことがわかるかと思います。あなたが全く同じことをしろと言われて出来ますか?出来ませんよね。その違いはどこから生まれるのか。この原因をぼくは感覚的な面と論理的な面の2つから考察しました。

 

感覚的側面:意志の強さ

ソフトバンク社長孫さんの逸話にこんな話があります。「みかんの箱に乗りながら『わが社は5年以内に100億円、10年で500億円、いずれ1兆円企業になる』」創業当時の孫さんは声高らかに宣言しました。そして今や時価総額8兆円の企業を見事作り上げ、現在も今まで以上の邁進を続けています。これも全て彼の意志の強さが生み出した賜物でしょう。

宣言することは誰だって出来ます。しかし目指し続けるのは並大抵の努力では不可能です。それまでに数多の失敗を繰り返し、絶望に打ちひしがられてもやめない意志を持つことが一万時間の法則には必要不可欠であるとぼくは分析しました。

 

論理的側面:PDCAサイクルの継続性

意志の強さだけでなくコチラも重要でしょう。「PLAN・DO・CHECK・ACTION」PDCAサイクルと言う言葉を聞いたことある方は多いと思います。有名な思考のフレームワークで「計画し、行動し、検証し、改善し、また行動する」このサイクルを表しています。何が間違っていたのか、成功した原因はなんなのか。何かを真剣に行っている人は勝手にこの思考が成り立っていますし、意識し始めてから飛躍的な成長を遂げた人もいることでしょう。

PDCAサイクルを欠かさず適用することで、毎日どころか毎時間毎分小さな成長が生まれます。この成長の積み重ねを一万時間続けた結果、天才と言われるまでになれるのです。

 

時間の密度の違い

以上の2つから天才の一万時間には密度の濃さが重要であることがわかります。そしてそれを続ける強い意志が必要不可欠です。だからこそ人間にはスキルの格差が生まれるのです。どれだけ頑張ってもどれだけ働いても報われないのはもっと考えて動くことが出来ないから。本当に必要なものかの検証も出来なければいつまで経っても成功とは別の方向に進み続けることでしょう。

同じ時間を過ごしても違う結果が出るのは、この2つの力をどれだけ使えているかに違いがあると思われます。だからこそ一万時間頑張れば誰でもトップになれるわけではないのです。これが一万時間の法則の真実です。


三年間働けはここから?

よく新入社員や社会人に成り立ての人に「とりあえず三年間は働け!」と言う謎の発言をする人がいますね。この言葉、ぼくは一万時間の法則から来ているのではと思いました。ちょうど仕事に費やす時間と同じなんですよね。あくまでも「密度の濃い一万時間を過ごした者が天才になれる」だけであって仕事を覚えるには一万時間なんて全く必要ありませんし、社会を学ぶのに三年は長過ぎます。どこかの頭の悪い大人が生み出した一万時間の法則の誤解でしょう。もしこの言葉をゴリゴリぶつけてくる人がいたらこう聞いてみてください。「あなたは三年間で天才になったつもりですか?」

 

努力を自覚してはいけない

一万時間の法則は天才から分析された結果論です。努力がわかりやすく数値化されたものです。この努力は主観ではなく、客観的である必要があります。努力しない人はもちろん成功しませんが、努力していると自分で評価している人間も成功するとは限りません。

努力している人間はスキルが伸びていくと、周りの人間に影響を与えます。この影響量の大きさが努力の結果として測定出来ます。自分自身で「私は努力しているのだから成功するに決まっている」と思っている段階ではまだまだ本当の成功とは程遠いでしょう。結局評価するのは自分ではなく他人であり、このスキルアップから生じる評価の積み重ねが天才を築いています。

 

一万時間の法則はどんな影響を与えるか

一万時間の法則には一つ大きな共通点があります。

理論上ですが、もし3年間毎日9時間続けることで業界のトップに君臨出来るのなら、一生でいくつもの天才になれるのではないでしょうか。しかしそう言った事例はほとんど聞きませんね。スティーブ・ジョブズがサッカーの世界で成功しようとしましたか。

これは一万時間の法則がもたらした天才への大きな影響です。一万時間の達成者は続けたことを心の底から好きになり、気づかぬ内に更なる高みを作ろうと努力します。こうして更なる一万時間を作り上げ、気づいたら十万時間になっていたという人も恐らく多いでしょう。続けることで好きになり、好きになることで続けていける。継続するということはこうしてプラスのスパイラルを生み出すのです。

 

一万時間の法則を意識し過ぎる必要はない

相当な意志の強さがあれば別ですが、多くの人は三年間頑張ると考えたところでそれ以外の障害に意識を阻まれます。遊びたいなとか甘い考えは消さなければなりません。そんなこといきなり出来ますか。

もし何かでトップを目指したくてもぼくはいきなり意識する必要は無いと考えています。大きな目標があるのは大切ですが、その前に達成出来そうな目標をしっかりと見定めることが、意志を継続するコツです。この積み重ねで一万時間を作るのです。

それにトップを目指すわけじゃなければ、一万時間なんて膨大な時間をかけずとも達成出来るものは多くあります。一度自分が本当にトップを目指したいのか考え、「この業界で食ってければいい」とか「この分野で認められたい」という程度なのであれば時間の使い方を修正する必要があります。


百時間で習得し、千時間で鍛錬し、一万時間で天才となる

何かを習得するだけであればぼくは百時間程度で十分だと思っています。その代わり意志の強さとPDCAの高速回転は必須ですが。

例えば高校生の授業を時間単位に直してみます。年間で一単位辺り35時間。主要科目であればだいたい3~4単位なので3単位ならだいたい百時間になりますね。そうなんです。このくらいで習得出来るのですよ。

これはぼくの例ですが、高校一年生の9月中に高校3年間の英語文法の学習過程を全て終えた経験があります。もちろん最大限の密度で数冊の問題集や参考書をガンガン消化していった結果ですが。

しかし習得しただけでは意味がありません。活用するには更なる時間の積み重ねが必要になってきます。ここで何度も失敗し、改善し、経験することが成長になります。もう既に好きでなければ続けられない領域に入っていることでしょう。

このように続けていく過程で少しずつ得られるものが、一万時間達成に必要なのです。

 

とりあえず1時間続けられることはあるか?

もし、極めたいことがあるのならいきなり一万時間の法則を意識することは無いと思います。まずは身近なところから入ってみましょう。

とりあえず1時間から。では10時間はどうか。100時間やってみたか。1000時間やって何が見えたか。それぞれのステップで全く違う景色が見えるかと思います。最初は効率の悪い時間の使い方をしていても、PDCAを意識し、諦めない心さえあれば100時間も経てばある程度洗練されることでしょう。1000時間も行えば天才とは言わずとも十分通用するレベルまで昇華させることも出来ます。

まずはコツコツ身近なところから。結局小さな成長の積み重ねが天才を形作るだけであって、そこには才能なんてアドバンテージはあまり関係ないのです。

 

本当に目指したいものが一万時間の先にあるのか

このように目指しているものが一万時間の法則の先にあるものなのかはしっかりと判断する必要があります。一万時間なんて生半可な気持ちでは到底到達出来ませんから、そこにあなたの本気度が現れます。天才の絶対条件は確かに一万時間続けることかもしれませんが、自分自身の本音を知ることが継続する上で一番重要です。そしてもし目指すべくが天才では無いのならばもう少し意識を楽に持つことが大切です。