母校に行ったら「汚点」と言われたので中退から起業後の人間関係を振り返る | いつまでもアフタースクール
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母校に行ったら「汚点」と言われたので中退から起業後の人間関係を振り返る

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こんにちは起業家ブロガーのぶんたです。

起業を決めたあなた、起業後の人間関係について考えたことがありますか?

こちらの記事で起業後のことについてインタビュアーの方が話しています。

最期、3つ目、これが一番大きなリスクだと僕は思うんですが、それは孤独です。
小学校、中学校、高校、大学と、今まではずっと周りに誰かがいる環境だったわけじゃないですか。
それがいきなり、自宅で1人コツコツと作業し続けなきゃならなくなる。

 

石田さんの友情を疑うわけではないんですが、友情じゃなくてライフサイクルの話なんです。
大学の友人もあと3年経てば就職するし、もう10年も経てば結婚して家庭に引きこもりはじめます。

そうなると、絶対に時間が合わなくなってくるんですね。連絡の頻度も落ちますし、会うのは年に1回くらいになります。それは情が薄いとかそういう話じゃなくて、優先すべき仕事や家庭が出てくるのが普通のひとにとって当たり前だからなんです。

ぼくは高校を中退して起業しているのですが、この点に関しては非常に共感出来るのです。まだ起業からは3年半しか経っていない自分でも肌で感じるほど実感できます。 どうしてもぼくらは孤独なんです。

中退した学校に顔を出したら「お前は何で来たの?」と言われた

最近ひょんなことから母校を訪れることがありました。友人と一緒に行ってきたのですが、着いて早々言われたのがこの一言。

 

「で、お前は何で来たの?」

 

別に先生も怒っているわけではありませんでしたが、ぼくとしては少し思うところがありました。何でって言われてもぼくはこの高校に通ってたんだけどなあ。

 

中退した生徒会長

初代生徒会長を務めていたぼくは中退する旨を先生方に伝えた際にかなりの期間に渡って引き止められました。恐らく対外的に影響があると判断されたからでしょう。

自分で言うのもなんですが、ぼくは高校時代かなり積極的に様々な学校説明会に出向いていました。当時のぼくの武器はとにかく面白いスピーチをすること。そこから楽しそうな学校生活をイメージさせることでした。何人か「会長のスピーチを説明会で何度も聞きに行って生徒会がとても楽しそうだったので入学決めました!」と言ってくれる後輩もいたくらいです。とにかくその点だけはやれることを全てやりきりました。

ガッツリ広報活動をしていたぼくが辞めると言いだしたのだから「え、ちょっとどうしたの?」って感じだったろうと思います。ぼくでも逆の立場だったら同じように思うでしょう。

こうして卒業7日前に中退手続きをとったぼくが、のこのこ母校にやってきたわけです。

 

つまらないレールではなかった

ぼくは高校生活がつまらなかった訳ではありません。むしろめちゃくちゃ楽しかったです。初代の高校で生徒会長をやれたのですからつまらないわけがありません。そういう意味では楽しいレール、そもそもレールだとも思いませんでした。 ただ、自分の未来を考えた時にいつか仕事にぶつかるだろうと言うのはわかっていました。ぼくには将来の夢はありませんでした。しかし、やりたいことを大学の4年間で見つけるというのはなんだかもったいない気がしたのです。だから「起業して時間を自由にして事業を立てながら見つけよう」そう思いました。 ぼくは自分の未来を自分で選んだだけでした。 それでも周りにはよく思わない人がたくさんいました。  

起業して同年代と会う事が極端に減った

学生時代と起業後で一番顕著に違いが出たのは人間関係です。 同年代の友達と会うことはめっきり減りました。それはぼくがびっしりとアポや営業を入れていたからというのもありますが、恐らくそれだけではありません。起業したぼくをよく思う人は当時の人間関係ではあまりいませんでした。だからぼくは毎日のように新しい人に会ってとにかく仕事を探しました。人脈を作るために必死でした。その光景すら周りには嫌悪の対象のようでした。 今でも高校時代から変わらず話す友達は何人かいます。それでも結構減ったんです。ライフサイクル的な部分もあるかとは思いますが、驚くほどいなくなりました。中退を決めて、影で罵られているのもぼくは知っていましたし、当時はそこまで気になりませんでした。仕方ないことなんだなってぼくは思います。   対して会う機会が増えたのは30代40代50代の経営者さんたちです。若いのによく頑張っていると無条件でぼくを応援してくれました。そんな人たちのために何かしようと、気に入られようと、ぼくは知識を詰めるのに毎日いっぱいいっぱいだったんです。起業後の一年間はずっとそんな感じで、自分のことについて考える余裕はありませんでした。  

気づいたら孤独だった

そんな生活を続けていて、いつの日かふとTwitterを見ました。全く使っていない高校時代のTwitterアカウントです。当時は楽しく一緒に遊んでいた友達はまだ関係を継続していて、楽しそうに笑っていました。そういえば、ぼくはあの頃の関係をどこに置いてきたんだろう。そう思いました。それを見てから毎日タイムラインを追うようになってしまって、1ヶ月くらいしてなんだか辛くなってアカウントを消しました。 ひたすら進んで進んで進んで、自分の道を悔いのないように送ってきたぼくは自分の選択に全く後悔の念はありません。ただ同い年の友達が楽しく遊んでいるのを見ると、羨ましく思えました。気づけばぼくの人間関係はたったの1年間でガラリと変わっていたのです。気づいてしまうとやっぱり辛かったです。  

ぼくは取り残されてしまった?

そしてぼくは、比較的仲の良かった人たちに連絡を取ってたまには遊びに行くかと息抜きにみんなで集まれる機会を作りました。楽しみで楽しみでぼくは昔みたいにワクワクした時間を過ごせると思っていました。しかしそれは違いました。 会ってみると、驚くほど話が合いません。 「どうしてそんなことで悩むの?」 「なんでそんなくだらない話をしてるの?」 頭の中ははてなだらけでした。いつの間にかぼくは話題に入れなくなりました。目の前にいる旧友は外国語を話しているかのようで、ぼくの耳を会話が通り抜けていきました。  

思考と人間関係の変化

ここに来てようやく気づいたんです。起業という決断はぼくの思考回路を、そして人間関係を大きく変えていました。本当の意味で会話ができる人間はぼくの知っている同年代にはほとんどいませんでした。それに起業する前まで関係のあった大人の方々も、明らかに以前と対応が違うんです。 以前母校に顔を出した時に教師に言われた言葉は「○○高校の汚点だよ、お前は」。 確かに生徒会長が辞めると言うのは悪かったかもしれませんが、ぼくはそんなに軽蔑されるほど変わってしまったのかなと少し疑問に思いました。そこまで言うかってくらいぼくは理解されませんでした。  

起業が変えたもの

この変化をリスクと捉えるべきかはわかりません。ただ気持ちの面では少し寂しいなとは思います。もちろんこの例はぼく自身のことなので、コミュニケーションの得意な人はこんな悩みは無いのかもしれませんが。がむしゃらに起業してがむしゃらにやってきた自分はこういう結果になって当たり前だったのかなって思います。 今はたまたま始めたブログのおかげで同年代の人と接する機会がめちゃくちゃ増えました。それも事業を起こしている人や自分で生計を立てている人ばかりで、話もすごく合います。私事ですがブログ始めたのは正解だったなと改めて思います。 話はずれましたが起業後の人間関係ってやっぱりこんなものなんでしょうかね。これからどんどん当時の彼らとは接点がなくなるかもしれません。個人的には学生時代は起業してからとはまた違った楽しさがあったので想い出を語り合えたりする仲はやっぱり欲しいなあとは思いますが、まあ仕方ないことかもしれませんね。 そんなわけで、起業という転換は過去の関係を変えるかもしれない。という考察でした。耐えられる人はどうぞ、起業しましょうか。